ホワイトバランス設定の基本と使い分け|カフェと屋外で実例比較してみた

ホワイトバランス設定の基本と使い分け|カフェと屋外で実例比較してみた

ホワイトバランス、気にしてますか?

「ホワイトバランスはオートでいいよ」

カメラを始めた頃、そう言われた。確かに、オートでも大体うまくいく。

でも、JPEG撮って出し派の私にとって、ホワイトバランスは結構大事。撮影時に決めた色味が、そのまま作品になるから。

今回は、カフェと屋外という全く違う光の環境で、ホワイトバランス設定を比較してみた。

ホワイトバランスとは

簡単に言うと、「白を白く写すための設定」。

光には色がある

太陽光は青っぽい(色温度が高い)。電球は黄色っぽい(色温度が低い)。

人間の目は、どんな光の下でも白いものを白く認識できる。でも、カメラはそのまま写す。だから、電球の下で撮ると黄色くなる。

色温度で調整する

ホワイトバランスを調整することで、光の色を補正できる。

  • 色温度を上げる → 暖色(黄色・オレンジ)になる
  • 色温度を下げる → 寒色(青)になる

「白を白く」するのが基本だけど、あえてずらすことで表現の幅が広がる。

カフェでの比較

まず、暖色照明のカフェで各設定を試してみた。

AWB(オートホワイトバランス)

カメラ任せ。電球の黄色みをある程度補正してくれる。

結果: ちょっと黄色みが残る。「自然な見た目」に近い。

太陽光

屋外の太陽光を基準にした設定。

結果: かなり黄色くなる。電球の色がそのまま出る。「暖かい雰囲気」を強調したいときに使える。

電球

電球照明を基準にした設定。黄色みを打ち消す方向に補正。

結果: 青みがかる。白が白く写るけど、カフェの暖かい雰囲気が消える。

私のおすすめ: AWBか太陽光

カフェでは、AWBか太陽光を使うことが多い。

電球設定で「正しい白」にするより、暖かみを残した方がカフェっぽい雰囲気が出る。あえて黄色くする、くらいの気持ち。

屋外での比較

次に、晴れた日の屋外で試してみた。

AWB(オートホワイトバランス)

結果: ほぼ正確。自然な色味。

太陽光

結果: AWBとほぼ同じ。晴天の屋外なら、太陽光設定が「正解」に近い。

曇天

曇りの日を基準にした設定。少し暖色に振る。

結果: 晴れた日に使うと、やや黄色くなる。暖かみが出る。

日陰

日陰を基準にした設定。さらに暖色に振る。

結果: かなり黄色・オレンジになる。夕方っぽい雰囲気が出せる。

私のおすすめ: 太陽光固定

屋外では、太陽光に固定することが多い。

AWBは状況によってブレる。同じ場所で撮っても、フレーミングによって色味が変わることがある。太陽光固定なら、一貫した色味で撮れる。

JPEG派がホワイトバランスを気にする理由

RAW派なら、後から自由に変えられる。でも、私はJPEG派。

撮影時に決める意味

撮ったときの光、その場の雰囲気。それを写真に残したい。

後から「やっぱり暖かくしよう」とか「青くしよう」とか迷い始めると、撮った瞬間の感覚から離れていく。

だから、撮影時にホワイトバランスを決める。その場で「この色味がいい」と判断する。

フィルムシミュレーションとの相性

FUJIFILMのフィルムシミュレーションは、ホワイトバランスの影響を受ける。

クラシックネガ × 太陽光と、クラシックネガ × AWBでは、仕上がりが違う。この組み合わせを意識すると、表現の幅が広がる。

シーン別おすすめ設定

私の設定をシーン別にまとめてみる。

カフェ・室内(暖色照明)

おすすめ: AWBまたは太陽光

暖かみを残したいなら太陽光。自然に見せたいならAWB。

屋外(晴天)

おすすめ: 太陽光

一番「正確」に近い。色味が安定する。

屋外(曇り・日陰)

おすすめ: 曇天または日陰

実際の光に合わせる。または、暖色に振りたいなら晴天でも日陰設定を使う。

夕暮れ

おすすめ: 太陽光または曇天

AWBだと夕焼けの色を打ち消してしまうことがある。太陽光以上の暖色設定で、夕暮れらしさを残す。

エモい写真を撮りたいとき

おすすめ: 太陽光固定

どんな光でも太陽光で撮ると、その場の光の色がそのまま出る。電球下では暖色、蛍光灯下では緑、窓際では青。

「正しい色」じゃないけど、「その場の色」が写る。これがエモさにつながることもある。

まとめ: まずはAWB、慣れたら固定

ホワイトバランス、難しく考えなくていい。

最初はAWB

迷ったらオート。カメラは賢い。大体うまくいく。

慣れてきたら固定

自分の好みが分かってきたら、固定設定を試してみる。太陽光固定が入門としておすすめ。

最終的には表現の道具

「白を白く」だけがホワイトバランスじゃない。あえて崩すことで、表現の幅が広がる。

正解はない。自分が「いい」と思う色味を探す。それがホワイトバランスの楽しさ。

フィルムシミュレーション×ホワイトバランスの組み合わせが楽しいカメラ。

¥208,800 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

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羽生 美羽

論理でエモを設計する女子エンジニア。なぜこのレンズでこの色が出るのか、光学的に理解したい。

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