はじめまして、レンズ沼の住人です。機材と哲学を語らせてください

はじめまして、レンズ沼の住人です。機材と哲学を語らせてください

はじめまして、松本です

インフラエンジニアをやりながら、週末はカメラを持って街を歩いている。そんな生活をもう10年以上続けている。

このサイト「マイギア」を立ち上げたのは、自分が本当に「買って良かった」と思える機材を、同じ価値観を持つ人に届けたいと思ったからだ。

世の中にはカメラレビューサイトが山ほどある。でも、スペック表を並べて「高画素だから良い」「AFが速いから良い」と書くだけの記事には、正直うんざりしていた。

僕が知りたいのは、その機材を使ったときの手触り所有感。数字では測れない、使い続けたいと思わせる何かだ。

なぜレンズ沼にハマったのか

最初のカメラはNikon D5300だった。キットレンズで満足していた時期もある。

転機は中古カメラ屋で見つけた1本のレンズ。Voigtländer(フォクトレンダー)Nokton Classic 40mm F1.4。

「40mmって中途半端じゃないですか?」と店員に聞いたら、「だから良いんですよ」と返された。

その言葉の意味がわかったのは、実際に使い始めてからだった。

35mmほど広くない。50mmほど寄れない。でも、その中途半端さが、被写体との距離感をちょうど良くしてくれる。ファインダーを覗いたとき、自分の目で見ている景色に一番近い。

そして何より、金属鏡筒の質感。ヘリコイドを回したときの滑らかな抵抗。ピントリングが「カチッ」と無限遠で止まる感触。

この瞬間、僕はレンズ沼に片足を突っ込んだ。

収差は「欠陥」じゃない

現代のレンズは収差補正が進んでいる。開放からシャープ、周辺減光もデジタル補正で消せる。

でも僕は、あえて収差を残したレンズを選ぶ。

開放で撮ったときの周辺の滲み。逆光で出るフレア。ボケの二線傾向。

これらは「欠陥」じゃない。絵筆だ。

油絵と水彩画が違うように、レンズにも「描き方」がある。Carl Zeiss C Sonnar T* 1.5/50の開放は、まるで夢の中を撮っているような滲みを生む。これをデジタル補正で「直して」しまったら、何のためにこのレンズを選んだのかわからない。

光学で起きたことは、光学で愛せ。

これが僕の信条だ。

Nokton 40mm F1.4で撮影したスナップ
Voigtländer Nokton 40mm F1.4 Photo by nick furs / CC BY 2.0

僕の機材たち

メインボディ:Leica M Typ 240

念願のライカ。中古で手に入れた。

「枯れたセンサー」と言われることもある。確かに高感度耐性は最新機に劣る。でも、僕にとってはこれで十分だ。

レンジファインダーでピントを合わせる行為そのものが好きだ。AFに任せない。自分の目と手で、被写体との距離を測る。

不便だ。でも、その不便さには意味がある。

レンジファインダーデジタルカメラの名機。中古市場で探すのがおすすめ。

488,800円 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

サブボディ:Nikon Zf

オールドレンズ沼の原点。FTZアダプター経由でNikkorの古いレンズを楽しめる。

今はライカがメインになったけど、Zfへの愛着は深い。ヘリテージデザインの見た目も気に入っている。

FM2にインスピレーションを得たヘリテージデザイン。8段の手ブレ補正、常用ISO64000の高感度性能。

299,200円 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

レンズたち

レンズ用途
Voigtländer Nokton Classic 40mm F1.4標準。最も使用頻度が高い
Voigtländer Color-Skopar 28mm F2.8広角スナップ用
Carl Zeiss C Sonnar T* 1.5/50 ZM開放の滲みを楽しむ用
Light Lens Lab 35mm f/2(周作8枚玉)復刻レンズへのロマン

金属鏡筒の質感とヘリコイドの滑らかさ。コシナが誇るクラシックレンズ。

44,091円 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

コシナのレンズが多いのは、意図的だ。

コシナは日本の宝だと思っている。

ドイツブランドのOEM製造を長年手がけながら、Voigtländerブランドで独自のレンズも出している。金属鏡筒の精度、ヘリコイドの滑らかさ、そして何より設計思想が好きだ。

これから書いていくこと

このサイトでは、僕が実際に使っている機材のレビューを書いていく。

スペック比較より、使ったときの感触を重視する。「このレンズは○○という状況で、こういう描写をする」という具体的な話をしたい。

あと、他のライターも参加予定だ。副業フォトグラファー、エモ系エンジニア、子育てパパ、完璧主義者。それぞれ価値観が違う。

同じ機材でも、人によって評価は変わる。それでいい。立場の違いを見せるのが、このサイトの面白さになると思っている。

Noktonで撮影した白い花、開放の柔らかいボケ
Voigtländer Nokton 40mm / 開放の柔らかいボケ Photo by mripp / CC BY 2.0

最後に

「便利じゃない理由には、だいたい意味がある」

これが僕の座右の銘だ。

オートフォーカスがない。手ブレ補正がない。そういう「不便」を、あえて選ぶ理由がある。

その理由を、これから少しずつ書いていきたい。

よろしくお願いします。

今回紹介した機材

金属鏡筒の質感とヘリコイドの滑らかさ。コシナが誇るクラシックレンズ。

rakuten.co.jp

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松本 幹也

不便さを愛し、収差を「絵筆」として使う哲学者。コシナレンズとLeicaを愛するSIerインフラエンジニア。

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