フィルム風写真の撮り方|X-E4フィルムシミュレーション活用ガイド

フィルム風写真の撮り方|X-E4フィルムシミュレーション活用ガイド

デジタルでフィルムの色を

「フィルムっぽい写真が撮りたい」

でも、フィルムカメラは敷居が高い。現像代もかかる。失敗も怖い。

そんな人におすすめなのが、FUJIFILMのフィルムシミュレーション。デジタルなのに、フィルムの色味が出る。私がFUJIFILMを選んだ最大の理由がこれ。

今回は、X-E4のフィルムシミュレーションを使いこなすコツを紹介する。

フィルムシミュレーションとは

FUJIFILMが開発した、フィルムの色を再現する機能。

フィルムメーカーとしての歴史

FUJIFILMは、元々フィルムを作っていた会社。Velvia、Provia、Acrosなど、名作フィルムを生み出してきた。

その色作りのノウハウを、デジタルカメラに搭載したのがフィルムシミュレーション。他メーカーの「フィルター」とは、深みが違う。

X-E4の搭載モード

X-E4には18種類のフィルムシミュレーションが搭載されている。全部は紹介しきれないので、私がよく使うものを中心に解説する。

私のお気に入り3選

1. クラシッククローム

特徴: 彩度控えめ、コントラスト高め。渋くて落ち着いた色味。

ドキュメンタリー写真のような、硬派な仕上がりになる。派手さはないけど、見飽きない色。

おすすめシーン:

  • 街スナップ
  • 建物・建築
  • 曇りの日

私の街歩きのデフォルト設定。迷ったらクラシッククロームにしておけば、大体いい感じになる。

2. クラシックネガ

特徴: 独特の色調、シャドウに青み、ハイライトに黄み。

フィルム時代のネガフィルムを再現したモード。X-Pro3で初搭載されて話題になった。

「エモい」写真を撮りたいなら、これ。現実とは少し違う色になるけど、それが良い。記憶の中の風景みたいな色。

おすすめシーン:

  • カフェ
  • ポートレート
  • 夕暮れ

エモさ全振りの設定。SNS映えする写真が撮れる。

3. ASTIA(ソフト)

特徴: 柔らかい色味、肌色がきれい。

Velviaほど派手じゃなく、Proviaより柔らかい。バランスの取れたモード。

おすすめシーン:

  • ポートレート
  • 花・植物
  • 晴れた日の屋外

人を撮るときはASTIAが多い。肌色が自然で、好印象。

シーン別おすすめ設定

私の使い分けをまとめてみる。

街スナップ

おすすめ: クラシッククローム

渋い色味が街に合う。看板や建物の色が落ち着いて写る。

カフェ・室内

おすすめ: クラシックネガ

暖色照明との相性が良い。エモい雰囲気が出る。

ポートレート

おすすめ: ASTIAまたはPRO Neg.Std

肌色重視ならこの2つ。PRO Neg.Stdは更に落ち着いた色味。

風景・自然

おすすめ: Velvia

彩度高め、コントラスト高め。空の青、緑の鮮やかさが映える。

モノクロ

おすすめ: ACROS

FUJIFILMが誇るモノクロフィルムの再現。粒状感も含めて美しい。

カスタム設定のすすめ

フィルムシミュレーションは、そのまま使っても良い。でも、カスタムするともっと自分好みになる。

調整できる項目

  • グレインエフェクト: フィルムの粒状感を追加
  • カラークロームエフェクト: 深い色の再現性を強調
  • カラークロームブルー: 青の深みを調整
  • ハイライト/シャドウトーン: 明暗のコントラスト
  • カラー: 彩度の調整
  • シャープネス: 輪郭の強調

私のカスタム設定

クラシッククローム(街スナップ用)

  • グレインエフェクト: 弱・小
  • ハイライトトーン: 0
  • シャドウトーン: +1
  • カラー: -1
  • シャープネス: -1

少し柔らかく、渋めに仕上がる。

クラシックネガ(エモ用)

  • グレインエフェクト: 弱・小
  • ハイライトトーン: -1
  • シャドウトーン: 0
  • カラー: 0
  • シャープネス: -2

粒状感を足して、シャープネスを落とす。フィルムっぽさが増す。

カスタム登録の活用

X-E4では、カスタム設定を7つまで登録できる(C1〜C7)。

私の登録内容

  • C1: クラシッククローム(街スナップ)
  • C2: クラシックネガ(エモ)
  • C3: ASTIA(ポートレート)
  • C4: ACROS(モノクロ)
  • C5: Velvia(風景)

よく使う設定を登録しておけば、ダイヤル一つで切り替えられる。撮影がスムーズになる。

RAW現像では出せない色

「RAWで撮って、後からLightroomでフィルム風にすればいいじゃん」

そう思う人もいるかもしれない。でも、FUJIFILMのフィルムシミュレーションは、RAW現像では完全に再現できない。

カメラ内処理の秘密

フィルムシミュレーションは、単純なカラーグレーディングじゃない。センサーからの情報を、独自のアルゴリズムで処理している。

Lightroomのプリセットで近い色は出せても、「同じ」にはならない。この微妙な違いが、FUJIFILMの価値だと思っている。

だからJPEG派

私がJPEG撮って出しを好む理由の一つがこれ。フィルムシミュレーションの色を、そのまま残したい。

RAWで撮って現像すると、この色が失われる(または再現に手間がかかる)。それなら、最初からJPEGでいい。

まとめ: フィルムシミュレーションを楽しもう

FUJIFILMを使う最大の理由、それがフィルムシミュレーション。

デジタルなのに、フィルムの色が出る。撮って出しで満足できる。これは他メーカーにはない強み。

まずは、クラシッククロームとクラシックネガを試してみてほしい。この2つだけで、写真の幅がグッと広がる。

フィルムシミュレーションを使いこなせば、FUJIFILMがもっと好きになる。保証する。

18種類のフィルムシミュレーション搭載。フィルム風写真を撮るならこれ。

¥208,800 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

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羽生 美羽

論理でエモを設計する女子エンジニア。なぜこのレンズでこの色が出るのか、光学的に理解したい。

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