雨の日の撮影でカメラを濡らさない対策5選、防塵防滴の実力と限界
雨の中で撮影する恐怖
屋外ロケの撮影案件。天気予報は「曇り」だった。
現場に着いて30分。突然の雨。
クライアントは「続行で」と言う。僕は心の中で「α7R V、大丈夫か」と叫んでいた。
防塵防滴を信じるか、撮影を中止するか。
結論から言うと、適切な対策をしていれば雨の中でも撮影できる。
今日は、僕が雨天案件で実践している対策を5つ紹介する。
防塵防滴の「実力」と「限界」
防塵防滴は「完全防水」ではない
まず、大前提を確認する。
防塵防滴 ≠ 防水
α7R Vもα7C IIも「防塵防滴に配慮した設計」。これは「多少の雨なら耐えられる」という意味であって、「水に浸けても大丈夫」ではない。
メーカーは保証しない
Sonyの公式見解を確認した。
防塵・防滴に配慮した設計ですが、防水性能は備えていません。
つまり、雨で壊れても保証対象外。
これを理解した上で、自己責任で雨天撮影をしている。
僕の実体験:α7R Vで雨天撮影
α7R Vで20回以上の雨天撮影をこなしてきた。
小雨程度なら、問題なく動作する。
ただし、以下の症状が出たことがある。
- ファインダーが曇る(レンズ内部に湿気が入った)
- SDカードスロットに水滴が侵入
- ストロボのホットシューが接触不良
防塵防滴を過信すると、高額な修理代を払うことになる。
対策1:レインカバーを使う
なぜレインカバーが必要か
防塵防滴があっても、レインカバーは必須。
理由は明確。
- 操作部の隙間から水が入る: ダイヤル、ボタン周りは完全密閉ではない
- レンズとボディの接合部: マウント部分は防水ではない
- ストラップ取り付け部: 意外と水が溜まる
僕が使っているレインカバー
NEEWER カメラレインカバー を使っている。
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選んだ理由。
- サイズ展開が豊富: 24-70mmならMサイズで十分
- 両手が使える: 袖口がしっかり閉じる
- 透明窓: 液晶が確認できる
レインカバーの使い方
- 撮影前に装着(雨が降り始めてからでは遅い)
- レンズフードは必ず付ける(レンズ前玉への水滴を防ぐ)
- 袖口はきつく絞める(隙間から水が入る)
簡易的な代替案
レインカバーを忘れたときの応急処置。
- ビニール袋 + 輪ゴム: レンズ部分に穴を開けて被せる
- シャワーキャップ: 100均で買える。意外と使える
- 大きめのタオル: カメラを包みながら撮影
ただし、あくまで応急処置。仕事なら専用のレインカバーを用意すべき。
対策2:レンズフードを必ず付ける
レンズ前玉を守る
雨の日、最も濡らしたくないのはレンズの前玉。
前玉に水滴が付くと、写真がボケる。拭いても拭いても、すぐ付く。
レンズフードがあれば、前玉への水滴を大幅に減らせる。
深いフードほど効果的
24-70mm GM IIの純正フード(ALC-SH174)は深めの設計。
雨の日は、これが本当に助かる。
プロテクトフィルターとの併用
僕は仕事では必ずプロテクトフィルターを付けている。
雨の日のメリット。
- 前玉の代わりにフィルターが濡れる
- 拭くのはフィルター(前玉を拭くリスクを減らせる)
- 最悪、フィルターだけ交換すれば済む
対策3:タオルとブロワーを常備
マイクロファイバータオル
カメラバッグに3枚以上入れている。
用途。
- カメラボディの水滴を拭く
- レンズフィルターの水滴を拭く
- 自分の手を拭く(濡れた手でカメラを触らない)
1枚では足りない。濡れたタオルでは水滴が拭き取れない。
ブロワー
水滴を飛ばすのに使う。
特に効果的な場所。
- ダイヤルの隙間
- ボタン周り
- レンズとボディの接合部
拭くだけでは取れない水滴を、ブロワーで飛ばす。
対策4:撮影後のケアが重要
帰宅後すぐにやること
撮影が終わったら、すぐにケアする。
- バッテリーとSDカードを外す: 水が入っていた場合、通電でショートする
- タオルで全体を拭く: 隙間の水分も丁寧に
- レンズを外して乾かす: マウント部分も拭く
- 防湿庫に入れない: まず乾燥させる
乾燥剤で湿気を抜く
カメラをジップロックに入れて、乾燥剤と一緒に保管する。
12〜24時間は乾燥させる。
その後、防湿庫に移す。
防湿庫の重要性
雨天撮影が多いなら、防湿庫は必須。
僕は東洋リビングの防湿庫を使っている。湿度40〜50%をキープ。
雨天撮影後のカメラを直接防湿庫に入れると、庫内の湿度が上がる。だから先に乾燥剤で水分を抜く。
対策5:天候を見極める
撮影を中止する判断
すべての雨で撮影できるわけではない。
撮影を中止すべき状況。
- 土砂降り: 防塵防滴でも耐えられない
- 雷: 人命優先
- 横殴りの雨: レインカバーをしても隙間から入る
- 長時間の雨天: 蓄積ダメージがある
クライアントへの説明
仕事の場合、中止の判断はクライアントと相談する。
僕の伝え方。
「この雨だと機材故障のリスクがあります。続行する場合、もし故障したら修理中は撮影できなくなります。リスケするか、屋内に移動できませんか?」
具体的なリスクを伝えれば、多くのクライアントは理解してくれる。
無理して撮影して機材を壊すより、正直に相談した方がいい。
雨の日の撮影チェックリスト
撮影前に確認すること。
持ち物
- レインカバー
- マイクロファイバータオル(3枚以上)
- ブロワー
- ビニール袋(予備)
- レンズフード(必須)
- プロテクトフィルター
- 予備バッテリー(濡れたバッテリーは使わない)
撮影中
- レンズフードを付けているか
- レインカバーの隙間は閉じているか
- 定期的に水滴を拭いているか
- 濡れた手でカメラを触っていないか
撮影後
- バッテリーとSDカードを外したか
- 全体を拭いたか
- レンズを外して乾かしたか
- 乾燥剤と一緒に保管したか
まとめ:防塵防滴を過信しない
雨の日の撮影で大切なこと。
- 防塵防滴は保険ではない: あくまで「配慮した設計」
- レインカバーは必須: 防塵防滴があっても使う
- 撮影後のケアが重要: 帰宅後すぐに乾燥させる
- 無理はしない: 機材より仕事の継続性
僕は雨天撮影で機材を壊したことはない。
理由は、対策を徹底しているから。
防塵防滴を「過信」するのではなく、「補助」として考える。その上で、しっかり対策をすれば、雨の日でも安心して撮影できる。
副業で撮影をしている人、機材を長く使いたい人。
雨の日の対策、今すぐ見直してほしい。
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