カメラの初期設定|買ったら最初にやるべき10の設定項目を解説

カメラの初期設定|買ったら最初にやるべき10の設定項目を解説

初期設定で撮影体験が変わる

新しいカメラを手に入れたら、すぐに撮影したくなる。

だが、初期設定を怠ると後で困る。日付が間違っていたり、画質設定が最適でなかったり、操作性が悪かったり。

私がZ7 IIを購入したとき、最初に行った設定を紹介する。これはNikonに限らず、多くのミラーレスカメラに共通する内容だ。

1. 日付・時刻・地域設定

最初にやるべきは、日付と時刻の設定だ。

写真のEXIFデータに記録される撮影日時は、この設定に依存する。間違っていると、後で写真を整理するときに混乱する。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → セットアップメニュー → タイムゾーンと日時
  2. タイムゾーン:東京
  3. 日時:現在の日時を入力
  4. 日時形式:年/月/日(好みで選択)

ポイント:スマートフォンとSnapBridge接続すると、自動で時刻同期できる。

2. 言語設定

初期状態では英語になっていることがある。日本語に設定しておく。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → セットアップメニュー → 言語(Language)
  2. 日本語を選択

3. 画質モード(RAW/JPEG)

私はRAW+JPEGで撮影している。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → 画質モード
  2. RAW+FINE★を選択

なぜRAW+JPEGか

RAWのメリット

  • 後処理で露出・ホワイトバランスを調整できる
  • 14bit階調で暗部・明部の情報が豊富
  • 現像時に画質劣化がない

JPEGも残す理由

  • すぐに確認・共有できる
  • RAW現像の時間がないときに使える
  • バックアップとしても機能

ストレージに余裕があるなら、RAW+JPEGが最も柔軟だ。

4. 画像サイズ

Z7 IIは4575万画素。私は**フルサイズ(L)**で撮影している。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → 画像サイズ
  2. JPEG:L(8256×5504)
  3. RAW:14bit RAW

ポイント:トリミング耐性を考えると、最大サイズで撮影しておくのが安心だ。

5. ISO感度設定

ISO感度の上限を設定しておく。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → ISO感度設定
  2. ISO感度:64(基準感度)
  3. 感度自動制御:ON
  4. 制御上限感度:6400

私の設定理由

Z7 IIの実用ISO上限は6400程度。それ以上はノイズが目立つ。自動制御の上限を6400に設定し、それ以上に上がらないようにしている。

低照度ではISO 6400まで自動で上がり、それでも足りなければシャッター速度が遅くなる。その時点で三脚を使うか、撮影を諦めるかの判断になる。

6. ホワイトバランス

私は**オート(白を優先)**を基本にしている。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → ホワイトバランス
  2. オート → 白を優先

なぜ「白を優先」か

「雰囲気を優先」だと、電球色の照明がそのまま残る。「白を優先」だと、白いものが白く写るよう補正される。

RAWで撮影していれば後から変更できるが、JPEG確認時に違和感がないよう「白を優先」にしている。

7. フォーカスモード

用途に応じて使い分けるが、基本は**AF-C(コンティニュアスAF)**だ。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → フォーカスモード
  2. AF-C

AF-CとAF-Sの使い分け

モード用途
AF-S静止した被写体、精密なピント合わせ
AF-C動く被写体、スナップ撮影
MFマニュアルフォーカスレンズ使用時

AF-Cでも静止被写体にはピントが合う。AF-Sに固定すると、動きのある被写体に対応できない。汎用性を考えてAF-Cを基本にしている。

8. AFエリアモード

私はシングルポイントAFを基本にしている。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → 静止画撮影メニュー → AFエリアモード
  2. シングルポイントAF

なぜシングルポイントか

ピント位置を自分で決めたいからだ。

ワイドエリアや瞳AFは便利だが、意図しない場所にピントが合うことがある。特に被写体が複数あるシーンでは、シングルポイントで確実に狙う方が信頼できる。

瞳AFはポートレート専用として、カスタムボタンに割り当てている。

9. カスタムボタン設定(重要)

カスタムボタンの設定は、撮影効率に直結する。

私のZ7 II設定

ボタン機能
Fn1拡大表示(ピント確認用)
Fn2フォーカスモード切り替え
Fn3ホワイトバランス
レンズのFnボタン瞳AF
動画ボタンISO感度

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → カスタムメニュー → f1 カスタムボタンの機能
  2. 各ボタンに機能を割り当て

設定のポイント

よく使う機能を押しやすいボタンに

私は等倍でピント確認をよくするので、Fn1に拡大表示を割り当てている。撮影後すぐにFn1を押せば、ピント位置を確認できる。

瞳AFはレンズボタンに

瞳AFは常時ONだと意図しない動作をすることがある。レンズのFnボタンに割り当て、必要なときだけ押すようにしている。

10. モニター・ファインダー設定

モニターの明るさ

屋外で見えにくい場合は明るさを上げる。ただし、明るすぎると露出の判断を誤る。私は**±0(標準)**にしている。

ファインダーの表示

撮影情報の表示量を設定できる。私は必要最小限の表示にして、被写体に集中できるようにしている。

設定方法(Z7 II)

  1. MENU → カスタムメニュー → d7 ファインダー表示
  2. 必要な項目だけON

まとめ:設定は「自分の撮影スタイル」に合わせる

初期設定に正解はない。重要なのは、自分の撮影スタイルに合わせることだ。

設定項目私の設定理由
画質モードRAW+JPEG後処理の自由度と即時共有の両立
ISO上限6400Z7 IIの実用限界
フォーカスモードAF-C汎用性重視
AFエリアシングルポイントピント位置を自分で決める
Fn1拡大表示等倍ピント確認のため

カメラを使い込むうちに、設定は変わっていく。最初の設定で完璧を目指す必要はない。撮影しながら、自分に合った設定を見つけていけばいい。

「中途半端な機材を複数持つより、完璧な一台を使い倒す」が私の信条だ。使い倒すためには、カメラの設定を自分のものにすることが第一歩だ。

4575万画素のフルサイズミラーレス。カスタマイズ性の高い操作系で、自分のスタイルに合わせた設定が可能。

¥357,500 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

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中村 徹

物理的正しさこそ美。収差を許さない完璧主義者、S-Lineの守護者。

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