FUJIFILMフィルムシミュレーション完全ガイド|全18種の特徴と使い分け

FUJIFILMフィルムシミュレーション完全ガイド|全18種の特徴と使い分け

FUJIFILMを選ぶ理由

「なぜFUJIFILM?」と聞かれたら、「フィルムシミュレーション」と答える。

他メーカーにも「クリエイティブスタイル」とか「ピクチャーコントロール」とかあるけど、FUJIFILMのフィルムシミュレーションは別格だと思っている。

今回は、X-E4に搭載されている全18種類のフィルムシミュレーションを解説する。

フィルムシミュレーションとは

FUJIFILMが長年培ったフィルムの色作りを、デジタルで再現する機能。

単なるフィルターじゃない。センサーからの情報を、フィルムごとの特性に合わせて処理している。だから、RAW現像では完全に再現できない「FUJIFILM純正の色」が出る。

カラーネガフィルム系

日常的に使いやすい、ナチュラルな色味のグループ。

PROVIA/スタンダード

特徴: 標準的な発色。見たままに近い自然な色。

FUJIFILMのデフォルト設定。癖がなく、どんなシーンでも使える。「迷ったらPROVIA」という安心感。

向いているシーン: オールマイティ。記録写真、商品撮影など「正確な色」が欲しいとき。

Velvia/ビビッド

特徴: 高彩度、高コントラスト。鮮やかで力強い発色。

風景写真の定番フィルム「Velvia」を再現。青空はより青く、緑はより鮮やかに。記憶色に近い仕上がり。

向いているシーン: 風景、自然、花。色を強調したいとき。

注意: 人物には不向き。肌色が濃くなりすぎることがある。

ASTIA/ソフト

特徴: 柔らかい発色。彩度控えめで優しい色味。

ポートレート向けフィルム「ASTIA」を再現。肌色がきれいに出る。Velviaほど派手じゃなく、PROVIAより柔らかい。

向いているシーン: ポートレート、花、カフェ。柔らかい雰囲気を出したいとき。

クラシック系

フィルム時代の雰囲気を再現するグループ。私が一番よく使う。

クラシッククローム

特徴: 彩度控えめ、コントラスト高め。渋くて落ち着いた色味。

ドキュメンタリー写真のような硬派な仕上がり。派手さはないけど、見飽きない色。

向いているシーン: 街スナップ、建物、曇りの日。渋い雰囲気を出したいとき。

私の使用頻度: 最も高い。街歩きのデフォルト。

クラシックネガ

特徴: 独特の色調。シャドウに青み、ハイライトに黄み。

アメリカンニューカラーを意識した色作り。「エモい」写真を撮りたいならこれ。現実とは少し違う、記憶の中のような色。

向いているシーン: カフェ、ポートレート、夕暮れ。エモさを出したいとき。

私の使用頻度: 2番目に高い。エモ用。

ノスタルジックネガ

特徴: アンバー寄りの色調。懐かしさを感じる仕上がり。

クラシックネガより暖かく、ノスタルジックな雰囲気。フィルム写真をスキャンしたような色味。

向いているシーン: 古い街並み、レトロな被写体、思い出の場所。

モノクロ系

白黒写真を撮りたいときのグループ。

ACROS

特徴: FUJIFILMが誇るモノクロフィルム「ACROS」を再現。

きめ細かい粒状感と、豊かな階調。黒の締まりが良く、白飛びしにくい。

向いているシーン: すべてのモノクロ撮影。ポートレート、風景、スナップなど。

ACROSイエローフィルター / ACROSレッドフィルター / ACROSグリーンフィルター

特徴: ACROSにカラーフィルター効果を加えたもの。

  • イエロー: 青空を暗く、雲を際立たせる
  • レッド: より強いコントラスト。ドラマチックな空に
  • グリーン: 肌色が明るく写る。ポートレート向け

向いているシーン: それぞれの効果を活かしたいとき。風景ならイエローかレッド、人物ならグリーン。

モノクロ / モノクロイエロー / モノクロレッド / モノクログリーン

特徴: ACROSより粒状感が少ない、シンプルなモノクロ。

ACROSほど凝った仕上がりじゃないけど、その分扱いやすい。

シネマ系

動画向けに開発されたモードだけど、写真にも使える。

ETERNA/シネマ

特徴: 彩度低め、シャドウ持ち上げ。映画のような落ち着いた色味。

ダイナミックレンジが広く、後処理しやすい。そのままでも「シネマティック」な仕上がり。

向いているシーン: 動画、ドラマチックな風景。カラーグレーディング前提の撮影。

ETERNAブリーチバイパス

特徴: 銀残し現像を再現。低彩度、高コントラスト。

ハリウッド映画でよく使われる「ブリーチバイパス」をデジタルで再現。メタリックで硬い質感。

向いているシーン: 都市スナップ、雨の日、ハードな雰囲気を出したいとき。

ポジフィルム系

PRO Neg.Hi

特徴: ポートレート向け。コントラスト高め、肌色重視。

スタジオポートレートを意識した設定。肌色がきれいに出つつ、メリハリのある仕上がり。

向いているシーン: ポートレート、ファッション撮影。

PRO Neg.Std

特徴: ポートレート向け。コントラスト控えめ、柔らかい仕上がり。

PRO Neg.Hiより穏やか。自然光でのポートレートに向いている。

向いているシーン: 自然光ポートレート、落ち着いた雰囲気の撮影。

セピア

セピア

特徴: セピア調の仕上がり。懐かしい雰囲気。

古い写真のようなセピアトーン。使いどころは限られるけど、ハマると効果的。

向いているシーン: レトロな被写体、思い出の演出。

私の使い分け

実際にどう使い分けているか、シーン別にまとめてみる。

シーン第1候補第2候補
街スナップクラシッククロームクラシックネガ
カフェクラシックネガASTIA
ポートレートASTIAPRO Neg.Std
風景VelviaPROVIA
曇り・雨クラシッククロームETERNAブリーチバイパス
モノクロACROSACROSイエロー
夕暮れクラシックネガVelvia

カスタム設定でさらに自分好みに

フィルムシミュレーションは、そのまま使っても良いけど、カスタムするともっと自分好みになる。

グレインエフェクト、カラークローム、トーンカーブなど、調整項目は多い。別記事で詳しく解説しているので、そちらも参考にしてほしい。

まとめ: まずは3つから始めよう

18種類もあると、迷ってしまう。

最初はPROVIA、クラシッククローム、クラシックネガの3つから始めるのがおすすめ。

  • PROVIA: 迷ったときの安全策
  • クラシッククローム: 渋く決めたいとき
  • クラシックネガ: エモくしたいとき

この3つを使い分けられるようになったら、少しずつ他のモードも試してみる。

フィルムシミュレーションを使いこなせば、FUJIFILMがもっと楽しくなる。

18種類のフィルムシミュレーション搭載。自分好みの色を見つけよう。

¥208,800 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

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羽生 美羽

論理でエモを設計する女子エンジニア。なぜこのレンズでこの色が出るのか、光学的に理解したい。

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