高級カメラの持ち運び方:傷つけないための工夫とストラップ選び
高級カメラを傷つけたくない
Leica M Typ 240を手に入れてから、持ち運びに気を使うようになった。
50万円近いカメラだ。傷がついたからといって写真が撮れなくなるわけではない。でも、できることなら綺麗な状態を保ちたい。
かといって、過保護にしすぎて持ち出さなくなっては本末転倒だ。
この記事では、私が実践している「傷つけずに、でも気軽に持ち出せる」持ち運び方法を紹介する。
ストラップの選び方
素材で選ぶ
ストラップの素材は、カメラボディとの相性を考える。
ナイロン製:軽くて丈夫。速乾性があり、汗をかく季節にも使いやすい。ただし、金属部分との接触で傷がつくことがある。
革製:使い込むほど馴染む。高級感がある。ただし、水濡れに弱く、重い。
コットン製:肌触りが良い。軽い。ただし、耐久性はナイロンに劣る。
私はPeak Designのリーシュを使っている。ナイロン製で軽く、アンカーシステムで素早く取り外しできる。
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幅で選ぶ
ストラップの幅は、重さの分散に影響する。
細いストラップ(10mm以下):軽量カメラ向け。コンパクトに収納できる。Leica Mのような軽いカメラなら十分。
中幅ストラップ(15〜25mm):汎用性が高い。多くのカメラに対応。
太いストラップ(30mm以上):重いカメラ向け。長時間の撮影でも肩が疲れにくい。
私のLeica M Typ 240は約680g(ボディのみ)。レンズを付けても800g程度だ。細いストラップでも十分だが、長時間歩くときは中幅のストラップを使う。
長さ調整機能
長さ調整がスムーズにできるストラップは便利だ。
撮影時は短くしてカメラを体に密着させる。移動時は長くして斜めがけにする。この切り替えがワンアクションでできると、撮影のテンポが良くなる。
Peak Designのストラップは、この調整が片手でできる。歩きながらでも長さを変えられる。
ラッピングクロスの活用
バッグに入れるときの必需品
カメラをバッグに入れるとき、そのまま入れると他の荷物と接触して傷がつく。
ラッピングクロスで包めば、衝撃と摩擦から守れる。
マジックテープ式が便利
最近のラッピングクロスは、表面がマジックテープのように自己粘着する素材でできている。
包むだけで固定されるので、開いてしまう心配がない。レンズを付けたまま包めるサイズを選ぶと便利だ。
私の使い方
普段はLeica Mとレンズをラッピングクロスで包み、トートバッグに入れている。
専用のカメラバッグは使っていない。ラッピングクロスがあれば、どんなバッグでもカメラバッグになる。
旅行のときは、予備のクロスも持っていく。レンズを交換したとき、外したレンズを包むためだ。
カメラバッグを使わない理由
「いかにも」が嫌
カメラバッグは、見た目で「カメラが入っている」と分かってしまう。
防犯上のリスクもあるし、何より「いかにも」な感じが好きではない。
私は普通のトートバッグやショルダーバッグを使っている。中にラッピングクロスで包んだカメラを入れるだけ。
出し入れのしやすさ
カメラバッグは、保護性能を重視して作られている。その分、出し入れに手間がかかることが多い。
チャック、バックル、マジックテープ。何重もの保護を突破してカメラを取り出すのは、シャッターチャンスを逃すことにつながる。
トートバッグなら、クロスをめくるだけでカメラを取り出せる。この「すぐ撮れる」感覚が大事だ。
例外:飛行機での移動
飛行機で移動するときだけは、カメラバッグを使う。
機内持ち込みで、頭上の棚に入れることを考えると、しっかりした保護が必要だ。
インナーケースをリュックに入れて、機内持ち込みにしている。預け荷物には絶対に入れない。
撮影時の取り扱い
レンズ交換は慎重に
レンズ交換は、センサーにゴミが入るリスクがある。
風が強い日は、体で風を遮りながら交換する。地面が砂利や土の場所では、なるべく交換しない。
交換するときは、ボディを下向きにする。開口部が上を向いていると、ゴミが落ちてくる。
置き場所に注意
カメラを一時的に置くとき、置き場所を選ぶ。
テーブルに置くなら、レンズを上に向ける。レンズを下にすると、前玉に傷がつくリスクがある。
地面には絶対に置かない。ラッピングクロスを敷いて、その上に置く。
手を拭いてから触る
手に汗や油がついていると、カメラに付着する。
撮影前に手を拭く習慣をつけている。ハンカチかウェットティッシュを必ず持ち歩く。
特にLeicaの真鍮ボディは、手の油で変色しやすい。こまめに拭くことで、綺麗な状態を保てる。
保管時の注意
防湿庫の必要性
日本の湿気は、カメラの大敵だ。
レンズにカビが生えると、取り除くのに高額な費用がかかる。最悪の場合、使えなくなる。
私は小型の防湿庫を使っている。カメラとレンズを入れて、湿度40〜50%に保っている。
ストラップは外す
保管時は、ストラップを外している。
ストラップを付けたまま防湿庫に入れると、ストラップが場所を取る。また、金具がボディに当たって傷がつくリスクもある。
Peak Designのアンカーシステムなら、ワンタッチでストラップを外せる。この便利さが、保管時にも活きる。
バッテリーは抜く
長期間使わないときは、バッテリーを抜いている。
バッテリーを入れたままだと、微量ながら放電が続く。バッテリーの寿命が縮む。
また、万が一バッテリーが液漏れしたとき、カメラ内部が損傷するリスクもある。
傷がついても
使用感は悪くない
ここまで「傷つけない方法」を書いてきたが、正直なところ、多少の傷は気にしていない。
使っていれば、小さな傷はつく。それは「使用感」であり、カメラの歴史だ。
Leicaは、使い込まれた姿が美しいカメラでもある。真鍮が露出した「ブラス」の状態を好む人もいる。
機能に影響しなければ
傷がついても、撮影機能に影響がなければ問題ない。
レンズの前玉に大きな傷がつくと画質に影響するが、ボディの傷は写真に写らない。
「綺麗に使いたい」という気持ちと、「道具として使い込みたい」という気持ち。両方を大事にしながら、カメラと付き合っている。
まとめ:気軽に持ち出せることが大事
高級カメラを傷つけない工夫は大切だ。でも、過保護にしすぎて持ち出さなくなっては意味がない。
私が実践しているのは、以下のポイントだ。
- ストラップ:軽くて長さ調整しやすいものを選ぶ
- ラッピングクロス:バッグに入れるときの必需品
- カメラバッグ不要:普通のバッグ+クロスで十分
- 撮影時:レンズ交換は慎重に、置き場所に注意
- 保管時:防湿庫で湿度管理
便利じゃない理由には、だいたい意味がある。カメラを丁寧に扱う「不便さ」には、愛機を長く使えるという意味がある。
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