紅葉を美しく撮る設定とロケーション選び:Leicaの色味を活かす撮影術
紅葉とLeicaの相性
秋になると、紅葉を撮りたくなる。
赤、橙、黄。色彩のグラデーションが美しい季節だ。
私はLeica M Typ 240で紅葉を撮っている。このカメラの色味は、派手ではない。むしろ落ち着いている。だからこそ、紅葉の自然な美しさを引き出せると思っている。
撮影に最適な時間帯
朝のゴールデンタイム
紅葉撮影のベストタイムは、日の出から1〜2時間。
この時間帯は、太陽が低い位置にある。光が斜めから差し込み、紅葉に立体感が出る。
また、朝の光は暖色系だ。紅葉の赤や橙が、さらに鮮やかに見える。
人が少ないのも朝のメリットだ。有名な紅葉スポットでも、早朝なら静かに撮影できる。
夕方のゴールデンタイム
日没前の1〜2時間も良い時間帯だ。
夕方の光は朝よりさらに暖色が強い。紅葉が黄金色に輝く。
ただし、夕方は人が多い。週末の有名スポットは、三脚を立てるスペースもないことがある。
曇りの日も悪くない
晴れの日だけが紅葉撮影のチャンスではない。
曇りの日は、光が柔らかく拡散する。コントラストが低くなり、葉の細部まで描写しやすい。
また、曇りの日は色温度が高い。RAW現像で色温度を下げると、紅葉の赤が際立つ。
撮影設定
絞りの選び方
紅葉撮影では、絞りの選び方が重要だ。
開放〜F2.8:一枚の葉にピントを合わせ、背景をぼかす。紅葉のボケが美しい。
F4〜F5.6:紅葉のグラデーションを見せたいとき。適度にぼけつつ、複数の葉が認識できる。
F8〜F11:風景として紅葉を撮るとき。手前から奥までシャープに。
私はNokton 40mm F1.4を使うことが多い。開放で撮ると、ピント面の葉だけが浮かび上がり、背景の紅葉が柔らかくぼける。
開放F1.4のボケが美しい。紅葉撮影で重宝するレンズ。
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ISO感度
朝夕のゴールデンタイムは、光量が限られる。
手持ちで撮るなら、ISO感度を上げる必要がある。Leica M Typ 240なら、ISO 1600までは実用範囲だ。
三脚を使えば、ISO 200のまま低速シャッターで撮れる。画質を優先するなら三脚がおすすめだ。
ホワイトバランス
紅葉の色を活かすなら、ホワイトバランスは「太陽光」か「曇り」に設定する。
「オート」だと、カメラが紅葉の赤を補正しようとして、色が薄くなることがある。
RAWで撮っておけば、後から調整できる。私はRAW前提で、カメラのWBは「太陽光」固定にしている。
レンズの使い分け
Nokton 40mm:紅葉のポートレート
一枚の葉、一本の枝にフォーカスするなら、40mmが使いやすい。
40mmは「見たまま」を切り取る画角。紅葉の中の「主役」を選んで撮るのに向いている。
開放のボケを活かせば、背景の紅葉が柔らかな色彩に変わる。まるで水彩画のようだ。
Color-Skopar 28mm:紅葉の風景
紅葉と環境を一緒に撮るなら、28mmの出番だ。
広角で紅葉の風景を切り取る。コンパクトで持ち運びやすい。
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神社の境内、山の斜面、庭園の全景。28mmなら、紅葉のスケール感を表現できる。
前景に落ち葉を入れて奥行きを出したり、空を大きく入れて紅葉と青のコントラストを見せたり。構図の幅が広がる。
使い分けの実例
京都の紅葉を撮りに行ったとき、私は40mmと28mmを持って行った。
有名な庭園では、28mmで全景を撮った。紅葉に包まれた庭全体の雰囲気を記録したかった。
その後、特に美しい一本の紅葉を見つけた。40mmに付け替えて、開放で撮った。背景がとろけるようにぼけ、その一本だけが浮かび上がった。
2本あれば、紅葉撮影は十分だ。
逆光で撮る
紅葉は逆光が美しい
紅葉を撮るとき、多くの人が順光(太陽を背にした光)を選ぶ。
だが、私は逆光を好む。
逆光で紅葉を撮ると、葉が透ける。光が葉を通過して、赤や橙が輝くように見える。
これは「透過光」と呼ばれる効果だ。葉の薄さと色素の濃さが、光によって可視化される。
逆光撮影のコツ
太陽を直接入れない。太陽を画角に入れると、フレアやゴーストが出やすい。太陽を葉や枝で隠すと、コントラストを保てる。
露出補正をプラスに。逆光では、カメラが背景の明るさに引っ張られて、紅葉が暗くなりやすい。+1〜+2EVの露出補正で、紅葉を明るく写す。
スポット測光を使う。紅葉の葉に測光ポイントを合わせれば、葉の明るさを基準に露出が決まる。
ロケーション選び
定番スポットの攻略
京都、奈良、日光。有名な紅葉スポットは、理由があって有名になっている。
紅葉の美しさは間違いない。問題は混雑だ。
早朝に行く。開門時間に合わせて到着すれば、人が少ない時間帯に撮影できる。
平日を選ぶ。週末と比べて、格段に人が少ない。仕事を休んででも平日に行く価値がある。
有名スポットの周辺を歩く。メインの庭園から少し離れると、人が激減する。意外な穴場が見つかることも。
穴場スポットの見つけ方
地元の人しか知らない紅葉スポットは、どの地域にもある。
神社仏閣を探す。観光地化されていない小さな神社にも、見事な紅葉があることが多い。
公園を歩く。都市部の公園でも、紅葉の季節は美しい。人が少なく、じっくり撮影できる。
山道を歩く。登山道沿いの紅葉は、観光客が少なく、自然のままの姿を撮れる。
私は東京近郊なら、高尾山の麓や奥多摩をよく歩く。観光地ほど混まず、素朴な紅葉に出会える。
Capture Oneでの現像
Leicaの色を活かす
私はCapture Oneで現像している。Leica M Typ 240のRAWファイルを、このソフトで開くと、Leicaらしい色味がそのまま出る。
紅葉の現像で私が意識しているのは、以下の3点だ。
彩度を上げすぎない。紅葉だからと彩度を上げると、不自然になる。Leicaの落ち着いた色味を活かす。
色温度を少し下げる。5000K前後にすると、紅葉の赤が引き締まる。暖色に振りすぎると、黄色っぽくなる。
コントラストは控えめに。コントラストを上げすぎると、紅葉の繊細なグラデーションが失われる。
部分補正の活用
Capture Oneの部分補正機能を使うと、紅葉だけを選択して調整できる。
紅葉の彩度を少し上げて、空や地面はそのまま。こうすると、自然な印象を保ちながら、紅葉を際立たせられる。
逆光で撮った写真は、紅葉の部分だけ露出を上げると、透過光の美しさが強調される。
まとめ:紅葉を撮る楽しさ
紅葉撮影は、一年で最も色彩豊かな被写体に向き合える機会だ。
朝夕のゴールデンタイムを狙い、逆光で透過光を活かす。40mmで一枚の葉を切り取り、28mmで風景を捉える。
Leica M Typ 240の落ち着いた色味は、紅葉の自然な美しさを引き出してくれる。派手すぎない、しっとりとした紅葉写真が撮れる。
便利じゃない理由には、だいたい意味がある。マニュアルフォーカスでじっくりピントを合わせる時間は、紅葉と向き合う時間になる。
今年の秋も、カメラを持って紅葉を撮りに行こう。
今回紹介した機材
落ち着いた色味が紅葉撮影に最適。派手すぎない自然な発色で、しっとりとした紅葉写真が撮れる。
488,800円 (記事作成時の価格です)
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開放F1.4のボケで紅葉を美しく切り取る。一枚の葉を主役にした撮影に最適。
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紅葉の風景を広く切り取る広角レンズ。コンパクトで持ち運びにも便利。
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