RAWとJPEG、結局どっちで撮るべき?|JPEG派の私が出した結論

RAWとJPEG、結局どっちで撮るべき?|JPEG派の私が出した結論

永遠の論争に終止符を打ちたい

「RAWとJPEG、どっちで撮ればいいの?」

カメラを始めると必ずぶつかるこの問題。ネットで調べると「RAW一択」「プロはRAW」という意見が多い。でも本当にそうなのか、ずっと疑問だった。

私は2年くらい両方試して、最終的にJPEGに落ち着いた。今回はその理由と、それぞれの特徴を正直に書いてみる。

RAWとJPEGの違いを簡単に

まず基本的なところから。

RAWとは

センサーが捉えた情報をそのまま記録したデータ。現像ソフトで色味、明るさ、ホワイトバランスなどを後から自由に調整できる。ファイルサイズは大きく、X-E4だと1枚約50MB。

JPEGとは

カメラ内で処理・圧縮された完成形の画像。そのまま使える。ファイルサイズは小さく、X-E4だと1枚約10-15MB。

一般的に言われるメリット・デメリット

RAWJPEG
編集の自由度高い低い
ファイルサイズ大きい小さい
撮影後の手間現像が必要そのまま使える
失敗のリカバリーしやすいしにくい

これだけ見ると「RAWの方が良さそう」と思うかもしれない。私もそう思っていた。

なぜ私はJPEGを選んだのか

結論から言うと、RAWは可能性を残しすぎて、撮った瞬間の感情を忘れるから。

現像が終わらない問題

RAWで撮り始めた頃、現像が楽しくて仕方なかった。色味を変え、トーンカーブをいじり、彩度を調整し…。1枚に30分かけることもあった。

でも、そのうち気づいた。現像に時間をかけるほど、「撮ったときの気持ち」から離れていく。

「この光がきれいだった」という記憶が、「もう少し青を足そうか」という技術的な判断に置き換わっていく。気づけば、撮影より現像に時間をかけている自分がいた。

「正解」が分からなくなる

RAWの怖いところは、可能性が無限にあること。

同じ写真でも、暖かくも冷たくも、鮮やかにも淡くも仕上げられる。どれが「正解」なのか分からなくなる。結局、何パターンも作って、どれもしっくりこないまま放置することが増えた。

JPEGは「その場の判断」を残す

JPEGで撮ると、撮影時の判断がそのまま残る。

「この光にはクラシックネガが合う」「今日の気分はASTIA」。その場で決めた色味が、そのまま写真になる。後から変えられない分、撮影時に真剣に考える。

この「制約」が、私には心地よかった。

FUJIFILMのフィルムシミュレーションが変えた

JPEG派になれたのは、X-E4のフィルムシミュレーションのおかげ。

撮って出しで満足できる色

FUJIFILMのJPEGは、他メーカーと比べて色味に個性がある。特に好きなのは:

  • クラシッククローム: 渋くて落ち着いた色。街スナップの定番
  • クラシックネガ: フィルムっぽい独特の色調。エモさ全振り
  • ASTIA: 柔らかくて優しい。ポートレートに最適

RAW現像で追い込んでも、この色味を再現するのは難しい。なぜなら、これはFUJIFILMが長年培ったフィルムの色作りだから。

「選ぶ楽しさ」がある

フィルムシミュレーションを選ぶのは、昔フィルムを選んでいた感覚に近いらしい(私はフィルム世代じゃないけど)。

今日はどのフィルムで撮ろう?その選択自体が、撮影の楽しみになる。

GR IIIのイメージコントロールも優秀

もう一台の愛機、GR IIIもJPEG撮って出しが素晴らしい。

ポジフィルム調が最強

GR IIIの「ポジフィルム調」は、彩度高め・コントラスト強めの仕上がり。撮るだけでエモい写真になる。

スナップでは特に重宝する。サッと撮って、そのままSNSにアップ。この手軽さがGR IIIの真骨頂。

ブリーチバイパスでシネマティックに

「ブリーチバイパス」も好き。彩度を落としてコントラストを上げる、映画のような仕上がり。雨の日の街撮りに合う。

それでもRAWが必要なとき

JPEG派の私でも、RAWで撮ることがある。

大事な撮影のとき

友人の結婚式や、二度とない瞬間。失敗できない撮影では、念のためRAW+JPEGで撮る。JPEGで満足できればそれを使い、微調整が必要ならRAWから現像する。

光が難しいとき

逆光が強すぎる、室内と屋外が混在している、など。露出の判断が難しいシーンでは、RAWの「後から調整できる」メリットが活きる。

作品として追い込みたいとき

SNSにサッと上げるんじゃなく、プリントしたい、展示したい、という写真。そういうときは、RAWで撮って丁寧に現像する。

私のワークフロー

最後に、私の撮影ワークフローを紹介する。

日常スナップ(90%)

  1. フィルムシミュレーション/イメージコントロールを選ぶ
  2. JPEGで撮影
  3. そのままGoogle Photosにバックアップ
  4. 良い写真はInstagramにアップ

現像ソフトは使わない。撮って出し。

少し気合いを入れたい撮影(10%)

  1. RAW+JPEGで撮影
  2. JPEGをまず確認
  3. 満足できればJPEGを使用
  4. 調整したければRAWをLightroom Mobileで現像

基本はJPEGで、必要なときだけRAW。この割り切りが、私には合っている。

まとめ: 「正解」は人それぞれ

RAWとJPEG、どっちが正解かは人による。

RAW派の人には、「可能性を残す」「追い込む楽しさ」という明確なメリットがある。それを否定するつもりはない。

ただ、私にとっては「撮った瞬間の感情を残す」ことの方が大事だった。だからJPEG。

大事なのは、自分のスタイルに合った選択をすること。「プロはRAW」という言葉に惑わされず、自分が心地よいワークフローを見つけてほしい。

撮影を楽しめる方が、いい写真は撮れる。私はそう思っている。

フィルムシミュレーションでJPEG撮って出しが楽しいカメラ。軽量コンパクトで持ち出しやすい。

¥208,800 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

この記事のライター

羽生 美羽の写真

羽生 美羽

論理でエモを設計する女子エンジニア。なぜこのレンズでこの色が出るのか、光学的に理解したい。

羽生 美羽の他の記事を見る
カメラやレンズをスペックではなく、5人の異なる価値観・生活・制約によって評価するガジェットメディア

検索

ライター一覧

  • 松本 幹也

    松本 幹也

    不便さを愛し、収差を「絵筆」として使う哲学者。コシナレンズとLeicaを愛するSIerインフラエンジニア。
  • 清水 康介

    清水 康介

    減価償却のためにシャッターを切る、ROIの鬼。ITコンサル兼副業フォトグラファー。
  • 羽生 美羽

    羽生 美羽

    論理でエモを設計する女子エンジニア。なぜこのレンズでこの色が出るのか、光学的に理解したい。
  • 近藤 達也

    近藤 達也

    「パパすごい!」のために、失敗だけは避けたい子育てパパ。
  • 中村 徹

    中村 徹

    物理的正しさこそ美。収差を許さない完璧主義者、S-Lineの守護者。

Social Links

このサイトについて

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。