フルサイズ vs APS-C、結局どっちがいい?副業フォトグラファーとエモ系エンジニアが本音で語る

フルサイズ vs APS-C、結局どっちがいい?副業フォトグラファーとエモ系エンジニアが本音で語る

はじめに:センサーサイズ論争

前回のRAW vs JPEG対談に続き、今回はセンサーサイズについて語り合う。

僕(清水)はフルサイズのSony α7R V。羽生さんはAPS-CのFUJIFILM X-E4。

「フルサイズとAPS-C、結局どっちがいいの?」

カメラ選びで必ず出てくるこの問題。2人の答えは正反対だった。


フルサイズ派の主張(清水)

清水: 僕がフルサイズを使う理由は、仕事で求められるからなんですよね。

クライアントは「高画質」を期待してる。6100万画素のα7R Vは、その期待に応えられる。

羽生: 「高画質」って、具体的にどういうことですか?

清水: トリミング耐性、暗所でのノイズ、ボケの滑らかさ。全部フルサイズが有利。

羽生: でも、普通に見る分にはAPS-Cでも十分じゃないですか?

清水: 普通に見る分には、ね。でも、クライアントは「普通」を求めてない。大判印刷とか、細部の切り出しとか、余裕のある素材を求めてる。

羽生: なるほど。仕事だと「余裕」が必要なんですね。

清水: そう。失敗できない現場では、スペックが保険になる


APS-C派の主張(羽生)

羽生: 私がAPS-Cを選ぶ理由は、持ち出しやすいから

X-E4は本体423g。フルサイズとは比べものにならない軽さ。

清水: α7R Vは723g。確かに300g違う。

羽生: レンズも軽い。XF35mm F1.4 Rは187g。システム全体で600gちょっと。

清水: 僕の24-70 GM IIだけで695gある…。

羽生: でしょ?持ち出さないカメラは、存在しないのと同じ。軽いから毎日持ち歩ける。毎日撮れる。

清水: それは正論。僕も私用ではα7C IIを使うことが増えた。

羽生: フルサイズでも軽量化の流れはあるけど、APS-Cの軽さには勝てない。


ボケ量の違い

清水: フルサイズの強みは、ボケ量だと思ってます。

同じF2.8でも、フルサイズの方が背景がボケる。ポートレートでは大きなアドバンテージ。

羽生: それは認める。でも、ボケればいいってものでもないと思う。

清水: どういう意味ですか?

羽生: ボケすぎると、何を撮ったか分からなくなる。背景も含めて「写真」だと思ってるから。

清水: 確かに、ポートレートでも環境を入れたい場面はある。

羽生: APS-Cだと、F1.4でもフルサイズのF2くらいのボケ量。ちょうどいいんですよ、私には。

清水: 「ちょうどいい」の基準が違うんですね。

羽生: そうそう。私は被写体と背景の関係性を大事にしたい。ボケすぎると、その関係性が消える。


高感度性能の違い

清水: 暗所での高感度性能は、フルサイズが圧倒的に有利。

α7R VはISO12800でも実用範囲。案件で使える。

羽生: X-E4はISO6400が限界かな。それ以上はノイズが目立つ。

清水: 夜の撮影案件だと、その差が出る。

羽生: でも私、夜はあまり撮らないんですよね。

清水: そうなんですか?

羽生: 日中のスナップがメイン。自分の撮影スタイルに合った性能があればいい。使わない性能にお金を払う必要はない。

清水: 合理的な考え方ですね。僕は仕事で夜の案件もあるから、高感度性能は必須なんだけど。

羽生: だから、使う人によって「必要な性能」が違うんですよ。


コストの違い

羽生: フルサイズ、高くないですか?

清水: 高い。α7R Vは50万円。24-70 GM IIは29万円。合わせて約80万円。

羽生: X-E4は新品で14万円くらいだった。XF35mm F1.4 Rは8万円。合計22万円。

清水: 約4分の1…。

羽生: その差額で何ができるか考えると、私にはAPS-Cで十分。

清水: 僕は「投資」として考えてるから。80万円でも、仕事で回収できれば問題ない。

羽生: そこが違いますよね。趣味に80万円は出せない。でも、仕事なら「必要経費」になる。

清水: 目的が違えば、適正価格も違う。


機動力の違い

羽生: APS-Cの強みは、システム全体が軽いこと。

ボディだけじゃなく、レンズも小さい。バッグも小さくできる。

清水: フルサイズのレンズは大きいですよね。特にF2.8通しのズームは。

羽生: 旅行とか、1日中歩くときに差が出る。カメラが重いと、撮る気が失せる

清水: それは同意。僕も旅行ではα7C IIにすることが多い。

羽生: フルサイズユーザーも、結局サブ機を持つことになる。だったら最初からAPS-Cでいいのでは?

清水: 痛いところを突いてきますね…。

羽生: (笑)でも、仕事では大きいカメラが「信頼感」になるんでしょ?

清水: それはある。クライアントの前で小さいカメラを出すと、「本当にプロ?」って顔される。


どっちが「正解」なのか

清水: 結論として、正解はないと思ってます。

羽生: 同意。センサーサイズに正解はない。

清水: 僕の場合は…

優先事項選択
仕事での信頼性フルサイズ
トリミング耐性フルサイズ
暗所性能フルサイズ
大きなボケフルサイズ

羽生: 私の場合は…

優先事項選択
軽さ・機動力APS-C
コストパフォーマンスAPS-C
毎日持ち歩くAPS-C
ちょうどいいボケAPS-C

清水: 見事に正反対。

羽生: だから面白いんですよ、この議論。


フルサイズが向いている人

清水: フルサイズをおすすめするのは…

  • 撮影を仕事にしている、またはしたい人
  • 大判印刷や広告素材を作る人
  • 暗所での撮影が多い人
  • ボケ表現を重視する人
  • 機材の重さを気にしない人

羽生: 最後の「重さを気にしない」は大事ですね。

清水: 重さを気にする人がフルサイズを買うと、結局使わなくなる。


APS-Cが向いている人

羽生: APS-Cをおすすめするのは…

  • 写真を趣味として楽しみたい人
  • 毎日カメラを持ち歩きたい人
  • 予算を抑えたい人
  • 旅行やスナップがメインの人
  • 「撮ること」を最優先にしたい人

清水: 「撮ること」を最優先、いい言葉ですね。

羽生: 高性能でも撮らなきゃ意味ない。撮り続けられるカメラが、一番いいカメラ


まとめ

フルサイズ派(清水)の結論:

仕事で使うなら、フルサイズのスペックは保険になる。クライアントの要求に応えるための「余裕」が必要。

APS-C派(羽生)の結論:

趣味で楽しむなら、軽くて安いAPS-Cで十分。持ち出しやすさが、撮影機会を増やす。

2人の共通見解:

「何を撮りたいか」「どう使いたいか」で選ぶべき。センサーサイズだけで決めるのはナンセンス。

フルサイズが優れているわけでも、APS-Cが劣っているわけでもない。

自分の撮影スタイルに合ったカメラが、一番いいカメラ

それが、2人で出した結論だった。

フルサイズ派・清水のメイン機。仕事で求められるスペックを全部載せ。

¥484,555 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

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清水 康介

減価償却のためにシャッターを切る、ROIの鬼。ITコンサル兼副業フォトグラファー。

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