中古ミラーレスカメラの選び方:失敗しないための7つのチェックポイント
なぜ中古を選ぶのか
新品を買えばいい。それは正論だ。
でも、中古には中古の魅力がある。
私がLeica M Typ 240を手に入れたのは、中古市場だった。2024年、すでに生産終了から数年が経ったモデル。新品では手に入らない。
中古を選ぶ理由は、大きく3つある。
1. 価格
新品の半額以下で手に入ることも珍しくない。Leica M Typ 240は新品時100万円を超えていたが、中古なら50万円前後で見つかる。
2. 生産終了モデル
欲しいカメラが生産終了していれば、中古しか選択肢がない。Typ 240のような「枯れたセンサー」を求める人にとって、中古市場は宝の山だ。
3. 試してから決められる
中古専門店なら、実機を触ってから購入できる。手に馴染むか、シャッター音は好みか。実際に確かめられるのは大きい。
ただし、中古にはリスクもある。見えない不具合を掴まされることもある。
だからこそ、チェックポイントを知っておく必要がある。
チェック1:シャッター回数
なぜ重要か
シャッターユニットには寿命がある。機種によって異なるが、一般的なミラーレスで10万〜20万回、プロ機で40万回程度が目安だ。
シャッター回数が多いカメラは、いつ故障してもおかしくない。修理費は数万円かかることもある。
確認方法
ミラーレスの場合、カメラの設定メニューから確認できることが多い。Nikonなら「シャッター回数」、Sonyなら「撮影画像数」として表示される。
確認できない機種もある。その場合は、撮影した画像のEXIF情報から推測する。「Image Number」や「Shutter Count」という項目を確認する。
私がTyp 240を買ったとき、シャッター回数は約15,000回だった。Leicaのシャッターユニット寿命は公表されていないが、この程度なら安心できる数字だと判断した。
目安
| シャッター回数 | 判断 |
|---|---|
| 1万回以下 | 非常に良好 |
| 1〜5万回 | 問題なし |
| 5〜10万回 | やや消耗、価格次第 |
| 10万回以上 | 要注意、大幅値引きなら検討 |
チェック2:センサー状態
なぜ重要か
センサーに傷やホットピクセル(常時点灯するドット)があると、すべての写真に影響する。後処理で消せるが、手間がかかる。
レンズ交換を頻繁に行うカメラは、センサーにゴミが付着しやすい。清掃で取れるゴミなら問題ないが、傷は修理不可能だ。
確認方法
白い壁や青空を撮影して、等倍で確認する。F16程度まで絞ると、ゴミや傷が見えやすくなる。
ホットピクセルは、レンズキャップをしたまま長時間露光(30秒程度)で確認できる。真っ黒な画像に赤や緑の点があれば、それがホットピクセルだ。
店頭で確認する場合は、スタッフにお願いすれば撮影させてもらえることが多い。自分のSDカードを持参しよう。
許容範囲
- ゴミ:清掃で取れるなら問題なし
- ホットピクセル:1〜2個なら許容範囲、多数あれば避ける
- 傷:どんなに小さくても避ける
チェック3:EVF・液晶の状態
なぜ重要か
EVFや液晶に焼き付きやドット抜けがあると、撮影体験が損なわれる。特にEVFは交換費用が高額だ。
確認方法
白い画面と黒い画面を交互に表示して、ムラやドット抜けがないか確認する。
EVFは、明るい場所で確認すること。暗い場所では分かりにくい。
液晶は、斜めから見て色ムラがないか確認する。タッチパネルなら、画面全体の反応も試す。
注意点
有機ELのEVFは、長時間同じ画像を表示し続けると焼き付く。中古カメラでは、インフォ表示部分が焼き付いていることがある。
チェック4:外装の状態
なぜ重要か
外装の傷は機能には影響しないが、扱いの丁寧さを示す指標になる。
ボディに大きな凹みや落下痕があれば、内部にもダメージを受けている可能性がある。
確認方法
- 角や底面:落下の痕跡がないか
- グリップ:剥がれやベタつきがないか
- ダイヤル類:回転がスムーズか、クリック感があるか
- ホットシュー:変形や腐食がないか
私のTyp 240は、底面に小さな擦り傷があった。三脚使用の痕跡だろう。機能に問題はなく、価格も少し安かったので許容した。
判断基準
使用感のある個体は、逆に安心できることもある。「未使用に近い」という個体は、長期保管による劣化が心配になる。
適度に使われ、適度にケアされた個体が、最も状態が良いことが多い。
チェック5:マウントの状態
なぜ重要か
レンズマウントは、レンズとボディを繋ぐ精密な部品だ。摩耗や変形があると、レンズがガタついたり、無限遠が出なくなることがある。
オールドレンズを使う私にとって、マウントの状態は特に重要だ。
確認方法
- マウント面:傷や摩耗がないか
- マウント周辺:レンズ交換時の擦り傷が多すぎないか
- 電子接点(あれば):腐食や汚れがないか
実際にレンズを装着して、ガタがないか確認する。レンズを装着した状態で軽く揺すり、カタカタ音がしなければ問題ない。
注意点
Leica Mマウントは、レンズ交換を繰り返すとマウント面が摩耗する。中古のLeicaを買うときは、特に注意してチェックしよう。
チェック6:バッテリーの状態
なぜ重要か
バッテリーは消耗品だ。古いカメラほど、バッテリーの劣化が進んでいる可能性がある。
バッテリー1本の価格は数千円〜1万円程度。劣化していれば買い替えが必要だ。
確認方法
- フル充電からの撮影枚数:メーカー公称値の何割か
- バッテリー残量表示:急激に減らないか
- 膨らみ:バッテリーが膨張していないか
バッテリーの劣化度を表示できる機種もある。Sonyなら「バッテリー情報」で確認できる。
対策
バッテリーの劣化は、ある程度想定しておこう。中古カメラを買うときは、予備バッテリーの購入費用も予算に含めると安心だ。
純正バッテリーは高いが、互換バッテリーは品質にばらつきがある。私は純正を使っている。
チェック7:付属品の確認
なぜ重要か
付属品が揃っていないと、別途購入が必要になる。特に以下は重要だ。
- 充電器:純正品は高額
- バッテリー:複数あると便利
- ストラップ:なくても困らないが、あると嬉しい
- 元箱・説明書:将来売却するときに影響
確認方法
商品説明をよく読み、何が含まれているか確認する。不明点は販売店に問い合わせる。
「付属品なし」の個体は、その分安くなっていることが多い。純正品を別途購入する費用と比較して判断しよう。
どこで買うか
中古カメラ専門店
マップカメラ、カメラのキタムラ、フジヤカメラなどの専門店は、独自の保証が付くことが多い。
私はLeica M Typ 240をマップカメラで購入した。3ヶ月の保証があり、状態のランク付けも明確だった。
専門店のメリットは、実機を確認できること。シャッター音、ファインダーの見え方、手に持った感触。これらは実際に触らないと分からない。
ネットオークション・フリマアプリ
価格は安いことが多いが、リスクも高い。出品者の説明を信じるしかなく、返品も難しい。
カメラの目利きができるようになるまでは、避けた方が無難だ。
中古保証の重要性
どこで買うにせよ、保証の有無は重要だ。最低でも1週間の初期不良対応があるショップを選ぼう。
数万円〜数十万円の買い物だ。安心料として、多少高くても保証付きを選ぶ価値がある。
私が中古で購入した一台。枯れたセンサーと、レンジファインダーの操作感が魅力。
488,800円 (記事作成時の価格です)
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私がTyp 240を選んだ理由
2024年、私はLeica M Typ 240を中古で購入した。
発売は2012年。12年前のカメラだ。最新のM11と比べれば、スペックは見劣りする。
それでもTyp 240を選んだ理由は、枯れた技術への信頼だ。
10年以上市場に出回っているということは、不具合の情報も、対処法も、すでに蓄積されている。サプライズがない。
また、中古価格が安定しているのも魅力だった。新機種発売で暴落するリスクが低い。
実際に半年以上使ってみて、不具合は一切ない。シャッターも、センサーも、EVF代わりに使う背面液晶も、すべて問題なく動作している。
中古カメラは「誰かの手放した物」だ。なぜ手放したのか、その理由を想像することも大切だ。
故障したから手放したのか、新しい機種に乗り換えたから手放したのか。後者なら、まだまだ使える個体が多い。
中古も増えてきた人気モデル。オールドレンズ用のサブ機としてもおすすめ。
¥299,200 (記事作成時の価格です)
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まとめ:中古は怖くない
中古ミラーレスを買うときは、7つのポイントをチェックしよう。
- シャッター回数:5万回以下が目安
- センサー状態:傷は避ける、ゴミは清掃可能
- EVF・液晶:焼き付き、ドット抜けがないか
- 外装:落下痕がないか、ダイヤルの動作
- マウント:摩耗や変形がないか
- バッテリー:劣化度、予備の有無
- 付属品:充電器、バッテリーは必須
信頼できる中古専門店を選び、保証付きの個体を買えば、中古は怖くない。
むしろ、新品では手に入らない名機に出会える可能性がある。私がTyp 240に出会えたように。
便利じゃない理由には、だいたい意味がある。中古を選ぶ「不便さ」には、宝探しのような楽しさがある。
今回紹介した機材
私が中古で購入した一台。枯れたセンサーとレンジファインダーの魅力を、手頃な価格で体験できる。
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中古市場でも人気のフルサイズミラーレス。オールドレンズとの相性抜群。
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