旅行に持っていくカメラの正解、軽さと画質のバランスを副業フォトグラファーが解説

旅行に持っていくカメラの正解、軽さと画質のバランスを副業フォトグラファーが解説

旅行カメラに求めるもの、整理できていますか

副業で撮影の仕事をしていると、「旅行にはどのカメラ持っていくの?」とよく聞かれます。

正直に言います。仕事用と旅行用で、カメラは分けています。

仕事ではSony α7R V。6100万画素の高解像度機です。トリミング耐性が保険になるし、納品物の品質は妥協できない。

でも、旅行にα7R Vは持っていきません。重すぎる。

軽さと画質はトレードオフ、ではない

「軽いカメラ=画質が落ちる」と思っていませんか。

5年前なら、その認識は正しかった。でも今は違います。

僕が旅行用に使っているα7C IIは、フルサイズセンサーを積んで約514g(ボディのみ)。APS-C機並みの軽さで、フルサイズの画質が手に入る。

これ、数年前なら考えられなかった選択肢です。

α7C IIを旅行用に選んだ3つの理由

1. 重量と画質の損益分岐点

旅行で1日8時間歩くとします。首から下げるカメラが100g重くなるだけで、翌日の疲労感は変わります。

α7R Vはボディだけで723g。レンズ込みで1.5kg超え。

α7C IIはボディ514g。キットレンズの28-60mmをつけても700g台で収まる。

この差、「たかが200g」と思いますか。

8時間×200g。累計で1.6kgの差。これ、ペットボトル3本分を余計に持ち歩くのと同じです。

僕は旅行を楽しみたいので、軽い方を選びます。

2. 3300万画素は「必要十分」

α7C IIの画素数は約3300万。α7R Vの6100万に比べると「少ない」ように見えます。

でも、旅行の写真に6100万画素は必要ですか?

SNSに上げるなら1000万画素あれば十分。A3プリントでも2000万画素で足ります。

僕は仕事では「保険」としてα7R Vの高画素を使います。クライアントがどんなトリミングを要求してくるか分からないから。

でも、旅行の写真は自分で完結する。トリミング前提で撮らなくていい。だから3300万画素で十分なんです。

3. 動画性能が旅行向き

旅行って、写真だけじゃないですよね。

α7C IIは4K60p対応、手ブレ補正も強力。歩きながらの動画撮影でも使える。

α7R Vは高解像度スチル特化機なので、動画は正直α7C IIの方が撮りやすい。

旅行の思い出を写真と動画の両方で残したいなら、α7C IIの方が向いています。

実際の旅行で感じた「軽さの価値」

去年、台湾に4泊5日で行きました。

初日はα7R Vを持っていこうか迷いました。でも、結局α7C IIにした。

結果、正解でした。

九份の階段を登り、夜市を歩き回り、1日2万歩。α7R Vだったら、2日目には「カメラ置いてきたい」と思っていたはず。

α7C IIの514gなら、最終日まで首から下げ続けられました。

Sonnar 55mm F1.8の作例

スペイン・トレドのビサグラ門
55mm F1.8の解像感。建築物のディテールもしっかり描写 Photo by Chensiyuan / CC BY-SA 3.0
公園の花のクローズアップ
F1.8開放のボケ味。背景が自然にとろける Photo by William Murphy / CC BY-SA 2.0

どちらもSonnar 55mm F1.8で撮影された作例。旅先でも十分な解像感とボケが得られる。

軽さを追求するなら、レンズ選びも重要

ボディを軽くしても、重いレンズをつけたら意味がありません。

僕の旅行用レンズ構成はこうです。

  • FE 28-60mm F4-5.6(キットレンズ):167g
  • Sonnar T FE 55mm F1.8 ZA*:281g

この2本で済ませます。

24-70 GM IIは仕事では稼ぎ頭ですが、695g。旅行には重すぎる。

「F4-5.6じゃ暗所が不安」という人もいるでしょう。そのために55mm F1.8を持っていきます。夜の街歩きや室内は単焦点で対応。

こんな人にα7C IIはおすすめ

  • 旅行で1日中持ち歩きたい人:軽さは正義
  • フルサイズの画質は譲れない人:APS-Cでは物足りないなら
  • 動画も撮りたい人:4K60p対応、手ブレ補正強力
  • 仕事と私用でカメラを分けたい人:僕と同じ使い方

逆に、α7C IIが向かない人

  • トリミング前提で撮る人:高画素機を選んでください
  • 望遠撮影が多い人:軽量望遠レンズの選択肢が少ない
  • ファインダーを覗いて撮りたい人:EVFは小さめ

旅行カメラの結論

軽さと画質のバランス。僕が出した答えはα7C IIです。

フルサイズの画質を、APS-C並みの軽さで。

仕事用のα7R Vとは役割が違う。だから両方持っている。

旅行は楽しむためのもの。重い機材を持って「撮ること」が目的になったら本末転倒。

軽いカメラで、気軽に、でもちゃんとした画質で。それがα7C IIで実現できます。

フルサイズ画質を514gで。旅行に最適な軽量ミラーレス。

¥303,830 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

仕事用との比較:α7R Vとの違い

参考までに、僕が仕事で使っているα7R Vとの比較です。

項目α7C IIα7R V
重量(ボディ)約514g約723g
有効画素数約3300万約6100万
手ブレ補正7.0段8.0段
価格帯約30万円約50万円

20万円の差、200gの差、3000万画素の差。

どれも、旅行では「要らない」差です。

仕事なら迷わずα7R V。でも旅行ならα7C IIで十分。

そういう割り切りができるようになったのは、両方を使い比べたからです。

6100万画素フルサイズ。仕事で妥協できない人向け。

¥484,555 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

まとめ:旅行カメラは「軽さ」で選べ

旅行カメラを選ぶとき、スペック表を見比べても答えは出ません。

重要なのは「持ち出せるか」。

どんなに高性能でも、重くて家に置いてきたら意味がない。

α7C IIは、僕にとって「持ち出せるフルサイズ」です。

旅行に持っていくカメラで迷っている人は、まず「重量」から考えてみてください。

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清水 康介

減価償却のためにシャッターを切る、ROIの鬼。ITコンサル兼副業フォトグラファー。

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