α7R Vを50案件で使った正直な感想、副業フォトグラファーが本音レビュー

α7R Vを50案件で使った正直な感想、副業フォトグラファーが本音レビュー

50案件を終えて、正直に振り返る

Sony α7R Vを購入して1年半。副業の撮影案件で50回以上使った。

「50万円のカメラを買って元が取れたのか?」

今日は、この質問に正直に答えます。

購入の動機:投資として見たα7R V

僕がα7R Vを買った理由は明確。**「稼げるカメラ」**だと判断したから。

当時使っていたα7 IIIでも仕事はできていた。でも、限界を感じる場面があった。

  • トリミング依頼に応えられない(2400万画素の壁)
  • 瞳AFが外れることがある(特に横顔)
  • 高感度でノイズが目立つ

これらが原因で「撮り直し」や「納品断念」があった。機会損失。

α7R Vは約50万円。高い。でも、10案件で1案件あたり5万円稼げれば回収できる計算。

そう考えて、購入を決めた。

50案件の内訳

実際に受けた案件の内訳はこんな感じ。

案件タイプ件数平均単価
ポートレート(プロフィール写真)18件3万円
物撮り(商品撮影)15件4万円
イベント撮影10件5万円
建築・インテリア5件6万円
その他2件3万円

合計:50件、売上約200万円

カメラ代50万円に対して、粗利で150万円以上。投資としては成功。

α7R Vの良かった点(本音)

1. 6100万画素のトリミング耐性

これが一番の恩恵。

クライアントから「もう少し寄りでトリミングして」と言われることは日常茶飯事。

6100万画素なら、50%トリミングしても3000万画素。A3プリントでも問題ない。

実際、物撮り案件で「商品だけ切り抜いて」という依頼が来たとき、余裕で対応できた。α7 IIIだったら断っていたかもしれない。

2. AIを活用した被写体認識

α7R VのAIプロセッシングユニットは、本当に賢い。

瞳AFが追従しなくなることが、ほぼなくなった。横顔、伏し目、メガネ越し。どれも追いかけてくれる。

イベント撮影で100人以上撮ったときも、ピント歩留まりは95%以上。α7 III時代は80%程度だった。

この15%の差が、納品枚数と品質に直結する。

3. 8段の手ブレ補正

建築・インテリア撮影で威力を発揮。

三脚を立てられない現場でも、1/8秒で手持ち撮影できる。これはα7 IIIでは無理だった。

機動力が上がると、撮影時間が短縮できる。時間単価が上がる。

4. ダイナミックレンジの広さ

逆光ポートレートでRAW現像の余裕が全然違う。

顔を明るくしても、背景が飛ばない。白飛び・黒つぶれの救済がしやすい。

納品前のレタッチ時間が減った。これも実質的なコスト削減。

α7R Vの正直な不満点

褒めてばかりでは参考にならない。不満点も正直に書く。

1. ファイルサイズが大きい

6100万画素のRAWファイルは、1枚約120MB。

1案件で500枚撮ると、60GB。1年で3TB以上のストレージが必要になる。

外付けSSDとクラウドストレージの費用が、年間5万円以上かかっている。

2. 連写バッファの限界

高画素の代償。連写でバッファが詰まる。

イベント撮影で連写を多用すると、書き込み待ちが発生する。これが地味にストレス。

CFexpress Type Aカードを使えば改善するが、カード自体が高い(128GBで3万円超)。

3. 重量とサイズ

ボディだけで723g。24-70 GM IIをつけると1.4kg超。

1日中持ち歩くイベント撮影では、翌日に疲れが残る。

サブ機のα7C IIが514gなので、その差を実感する。

4. 50万円という価格

やはり高い。

「稼げる案件がある」という前提がなければ、この投資は正当化できない。

趣味で使うには、α7 IVやα7C IIで十分という人も多いと思う。

投資回収の計算

正直な数字を出す。

収入

  • 50案件 × 平均単価4万円 = 200万円

支出

  • α7R V本体:50万円
  • ストレージ増設(SSD + クラウド):10万円
  • CFexpress Type Aカード:6万円
  • 減価償却費(レンズ、三脚など按分):5万円
  • 合計:71万円

粗利

  • 200万円 - 71万円 = 129万円

副業としては十分な利益。本業の年収900万円に対して、+15%弱。

結論:投資は回収できた。

α7R Vを買うべき人、買わなくていい人

買うべき人

  • 撮影を仕事にしている人:高画素とAF性能は武器になる
  • トリミング依頼が多い人:6100万画素の保険は大きい
  • ポートレート・物撮りがメイン:瞳AF、解像力が活きる
  • RAW現像をする人:ダイナミックレンジの恩恵が大きい

買わなくていい人

  • 趣味の撮影がメイン:α7 IVで十分
  • 動画がメイン:α7S IIIかα7C IIを選ぶべき
  • 軽さ重視:α7C IIの方が幸せになれる
  • 予算が厳しい:無理して買うカメラではない

1年半使って、買い直すか?

「同じ状況なら、また買う。」

これが正直な答え。

50万円は高い。でも、その50万円で150万円以上稼げた。

機材は「消費」ではなく「投資」。回収できる見込みがあるなら、躊躇する理由はない。

逆に言えば、回収の見込みがないなら、このカメラは必要ない。

**「稼げるかどうか」でカメラを選ぶ。**それが副業フォトグラファーの僕のスタンスです。

6100万画素、AIを活用した被写体認識。仕事で稼ぐためのカメラ。

¥484,555 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

まとめ:α7R Vは「仕事道具」として優秀

50案件を終えた正直な感想。

α7R Vは、仕事道具として優秀。

6100万画素のトリミング耐性、AIを活用した瞳AF、8段の手ブレ補正。どれも仕事の品質と効率を上げてくれた。

不満がないわけじゃない。ファイルサイズ、連写バッファ、重量。でも、それらを補って余りあるメリットがある。

「趣味で最高の1枚を撮りたい」という人には、もっと軽いカメラを勧める。

でも、「撮影で稼ぎたい」という人には、α7R Vは投資として検討する価値がある。

50案件使った僕が、自信を持って言えることです。

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清水 康介

減価償却のためにシャッターを切る、ROIの鬼。ITコンサル兼副業フォトグラファー。

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