RAWで追い込むか、JPEGで完結するか。副業フォトグラファーとエモ系エンジニアが語る
はじめに:正反対の2人
今回は、僕(清水)と羽生さんの対談企画。
僕はRAW一択。Lightroom Classicでプリセットを組んで、再現性のある現像をしている。
羽生さんはJPEG派。FUJIFILMのフィルムシミュレーションを活かして、撮って出しで完結させる。
「RAWとJPEG、どっちが正解?」
この永遠のテーマについて、2人で語り合った。
RAW派の主張(清水)
清水: 僕がRAWを使う理由は明確で、仕事だからなんですよね。
クライアントから「もう少し明るく」「肌の色を調整して」って要望が来る。JPEGだと対応できない場面がある。
羽生: 確かに、仕事だとそうなりますよね。私は趣味だから、そういう要望がない。
清水: あと、撮影時に100%の露出を決めきれないことがある。逆光とか、ミックス光源とか。RAWなら後から調整できる。
羽生: 「後から調整できる」って、良くも悪くもですよね。
清水: どういう意味ですか?
羽生: RAWって、可能性を残しすぎると思うんです。「後で直せばいい」と思うと、撮影時の判断が甘くなりません?
清水: …正直、ある。撮影時に「まあRAWだし」と思うことはある。
JPEG派の主張(羽生)
羽生: 私がJPEGで撮る理由は、撮った瞬間の感情を残したいから。
RAWで撮ると、現像するのが1週間後とかになることがあって。そのときにはもう、撮ったときの気持ちを忘れてるんですよ。
清水: 1週間後に現像することはある。案件が重なると後回しになる。
羽生: でしょ?JPEGなら、撮った瞬間に「これだ」って思った色がそのまま残る。FUJIFILMのフィルムシミュレーションは、カメラ内現像で完結できるクオリティがある。
清水: フィルムシミュレーション、評判いいですよね。使ったことないけど。
羽生: Sonyユーザーには刺さらないかもしれないけど(笑)。クラシックネガとか、**撮って出しで「完成」**なんですよ。
清水: でも、後から「もう少し変えたい」と思うことはないですか?
羽生: ない…とは言わないけど、それも含めて「そのときの写真」だと思ってる。完璧を求めすぎると、撮ること自体が億劫になる。
効率 vs 感性
清水: 僕がRAWを使うもう一つの理由は、効率なんですよね。
プリセットを作っておけば、似たような案件は同じ現像設定で処理できる。100枚の写真を、ほぼ同じトーンで仕上げられる。
羽生: それは仕事として正しいと思う。再現性が必要なんですよね。
清水: そう。クライアントは「前回と同じ感じで」って言ってくる。JPEGだと、その日の光の状況で色が変わってしまう。
羽生: 私は逆で、毎回違っていいと思ってる。同じ場所でも、光が違えば色も違う。それを「揃える」のは、なんか違う気がして。
清水: 趣味ならそれでいいけど、仕事だと揃えないとダメなんですよ。
羽生: だから私は仕事で写真撮らないです(笑)。撮影を仕事にした瞬間、楽しくなくなりそうで。
清水: それはそれで正しい選択だと思う。
現像の時間コスト
羽生: RAW現像って、時間かかりません?
清水: かかる。1案件100枚として、選定と現像で2-3時間。
羽生: 私は撮って出しだから、現像時間ゼロ。強いて言えば、Lightroomで少しだけ調整することはあるけど、5分とか。
清水: 2-3時間を「投資」と考えてる。その時間で、クライアントの要望に応えられるクオリティを出せる。
羽生: 私は2-3時間あったら、また撮りに行きたい。
清水: 価値観の違いですね。
羽生: そうそう。どっちが正解とかじゃなくて、何を優先するかの問題。
RAWのメリット・デメリット
清水: RAWのメリットを整理すると…
メリット
- 調整幅が広い: 露出、ホワイトバランス、ハイライト/シャドウを大きく変えられる
- 再現性が高い: プリセットで同じ仕上がりを再現できる
- クライアント対応: 「もう少し変えて」に対応できる
- 非破壊編集: 元データを残したまま何度でもやり直せる
デメリット
- ファイルサイズが大きい: JPEGの3-5倍
- 現像が必須: そのままでは使えない
- 時間がかかる: 1枚ずつ現像する手間
- 撮影時の判断が甘くなる可能性: 「後で直せばいい」という心理
羽生: デメリットの最後、正直でいいですね。
清水: 自覚はある。だから撮影時も気を抜かないようにしてるけど。
JPEGのメリット・デメリット
羽生: JPEGのメリットは…
メリット
- 即完成: 撮った瞬間に仕上がる
- ファイルサイズが小さい: ストレージを圧迫しない
- 現像時間ゼロ: 撮ることに集中できる
- 撮影時の判断が磨かれる: 一発勝負だから真剣になる
- カメラ内の色が使える: フィルムシミュレーションなど
デメリット
- 調整幅が狭い: 大きく変えるとトーンジャンプが出る
- 再現性が低い: 環境光で色が変わる
- 修正依頼に対応しにくい: 元データの情報が少ない
- 白飛び・黒潰れは戻せない: 撮影時のミスが致命的
清水: デメリットの最後、仕事だとリスクが高いですね。
羽生: だから仕事では使わない。趣味なら、ミスも含めて記録。
結論:使い分けが答え
清水: 結局、目的で使い分けるのが正解だと思うんですよ。
羽生: 同意。RAWかJPEGかって、宗教論争みたいになりがちだけど、そんな話じゃない。
清水: 僕の場合…
| シチュエーション | フォーマット |
|---|---|
| クライアントワーク | RAW一択 |
| 旅行(私用) | RAW+JPEG同時記録 |
| スナップ(私用) | JPEGでもいい |
羽生: 私の場合…
| シチュエーション | フォーマット |
|---|---|
| 日常スナップ | JPEG |
| 大事な旅行 | RAW+JPEG |
| 作品撮り | RAW |
清水: 羽生さんもRAW使うことあるんですね。
羽生: 「ここぞ」というときはRAW。でも、日常の90%はJPEG。撮ることを楽しむのが一番大事だから。
清水: 僕は逆で、90%がRAW。仕事が多いから。でも、最近は私用の写真はJPEGでもいいかなと思い始めてる。
羽生: お、変化の兆し。
清水: 趣味の時間まで現像に追われるのは、ちょっと疲れるんですよね。
まとめ
RAW派(清水)の結論:
仕事で写真を撮るなら、RAWは必須。調整幅と再現性が、クライアントの信頼につながる。
JPEG派(羽生)の結論:
趣味で写真を楽しむなら、JPEGで十分。撮った瞬間の感情を、そのまま残せる。
2人の共通見解:
「どっちが正解」じゃなくて、「何を優先するか」。目的に合わせて使い分けるのが、一番賢い選択。
写真を仕事にするか、趣味で楽しむか。
効率を求めるか、感性を優先するか。
その答えによって、RAWかJPEGかは自然と決まる。
どちらを選んでも、撮り続けることが一番大事。
それだけは、2人とも同じ意見だった。
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