大切な写真を失わないバックアップ方法3選、副業フォトグラファーの実践術

大切な写真を失わないバックアップ方法3選、副業フォトグラファーの実践術

データを失う恐怖を知っているか

撮影案件の帰り道、外付けHDDを落とした。

電源を入れても、カチカチと異音がするだけ。データは読み取れない。

その日撮った500枚の写真が、すべて消えた。

これは僕の実体験。3年前の話。

あの日以来、バックアップには徹底的にこだわっている。

今日は、僕が実践しているバックアップ方法を3つ紹介する。

バックアップの基本原則:3-2-1ルール

データ保護の世界には「3-2-1ルール」という鉄則がある。

  • 3: データは3つ以上のコピーを持つ
  • 2: 2種類以上の異なるメディアに保存
  • 1: 1つは物理的に離れた場所に保管

僕はこのルールに従って、3つのバックアップ先を使い分けている。

方法1:クラウドストレージ(オフサイトバックアップ)

なぜクラウドか

火事、地震、盗難。物理的な災害からデータを守れるのはクラウドだけ。

自宅にどれだけHDDを積んでも、家ごと燃えたら終わり。

クラウドなら、物理的に離れたデータセンターにデータがある。

僕が使っているサービス

Adobe Creative Cloud(1TB) を使っている。

理由は明確。

  • Lightroom Classicとの連携が楽
  • RAWファイルをそのままアップロードできる
  • 月額6,480円(フォトプラン)で1TB

1TBで足りるのか?と思うかもしれない。

僕は「厳選したRAW」だけをクラウドに上げている。案件の納品済みデータ、ベストショットのみ。

全部上げようとすると、すぐに容量が足りなくなる。

クラウドのデメリット

  • 月額費用がかかる: 1TB以上は追加料金
  • アップロードに時間がかかる: 6100万画素RAWは1枚120MB
  • インターネット依存: 回線が遅いとストレス

クラウドは「最後の砦」として使う。メインのバックアップ先にはしない。

方法2:NAS(ネットワークストレージ)

NASとは

Network Attached Storage。ネットワーク経由でアクセスできるストレージ。

簡単に言うと「自宅に置くクラウド」。

僕が使っているNAS

Synology DS220+ に、4TBのHDDを2台入れている。

初心者にも使いやすい2ベイNAS。RAIDでデータを保護。

¥40,000 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

NAS用に最適化された高耐久HDD。24時間365日常時稼働対応。

¥29,469 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

RAID1(ミラーリング)で構成。1台が壊れても、もう1台にデータが残る。

NASのメリット

  • 大容量: 8TB(実効4TB)でも約5万円
  • 高速: ギガビットLANで転送が速い
  • 自動バックアップ: Lightroom Classicと連携可能
  • 外出先からアクセス: VPN経由で自宅NASに接続

NASのデメリット

  • 初期投資が必要: 本体+HDD×2で約7万円
  • 設定が必要: ITに詳しくないと難しい
  • 物理的リスク: 火事・盗難には弱い

僕はNASを「日常のメインバックアップ先」として使っている。

撮影から帰ったら、まずNASにコピー。これが第一の砦。

方法3:外付けHDD(ポータブルバックアップ)

なぜ外付けHDDも使うのか

NASがあるのに、なぜ外付けHDDも使うのか。

持ち運べるから。

撮影現場でバックアップを取りたいとき、NASは使えない。

外付けHDDなら、その場でSDカードからコピーできる。

僕が使っている外付けHDD

SanDisk Extreme Portable SSD 2TB を2台持っている。

衝撃に強いポータブルSSD。撮影現場でのバックアップに最適。

¥43,342 (記事作成時の価格です)

rakuten.co.jp

HDDではなくSSD。理由は衝撃耐性。

3年前に落として壊したのは、回転式のHDDだった。SSDなら、多少の衝撃には耐えられる。

外付けHDDの使い方

  1. 撮影現場: SDカードからSSDにコピー(その場でバックアップ)
  2. 帰宅後: SSDからNASに転送
  3. 月1回: 重要データをオフサイト保管用SSDにコピー

オフサイト保管用のSSDは、実家に預けている。

これで「自宅が燃えても、実家にデータがある」状態を作れる。

僕のバックアップフロー

具体的なワークフローを紹介する。

撮影当日

  1. 撮影終了
  2. SDカードから外付けSSDにコピー(現場で)
  3. 帰宅
  4. SSDからNASにコピー
  5. SDカードのデータはNASコピー完了まで消さない

撮影翌日以降

  1. Lightroom Classicで選定・現像
  2. 納品データをクラウドにアップロード
  3. 納品完了後、RAWデータはNASに保管

月1回

  1. NASの重要データをオフサイト保管用SSDにコピー
  2. SSDを実家に持っていく(または郵送)

コスト計算

バックアップ体制にかかるコストを計算してみる。

初期費用

機材費用
NAS本体(Synology DS220+)約35,000円
HDD 4TB × 2約24,000円
外付けSSD 2TB × 2約40,000円
合計約99,000円

ランニングコスト

サービス月額
Adobe Creative Cloud6,480円
年間約78,000円

初期費用約10万円、年間約8万円。

高いと思うか?

データを失ったときの損害を考えれば、安い保険。

1案件分の売上で、数年分のバックアップ費用をまかなえる。

よくある失敗パターン

失敗1:バックアップが1つだけ

「外付けHDDに入れてるから大丈夫」

その1台が壊れたら?

バックアップは最低2つ。3つあれば安心。

失敗2:同じ場所に保管

自宅にNASとHDDを置いている。

火事で自宅が燃えたら、両方失う。

1つは物理的に離れた場所に。

失敗3:バックアップを取らない期間がある

「今度まとめてバックアップしよう」

その「今度」が来る前に、データが消えることがある。

撮影したら、その日のうちにバックアップ。

まとめ:3-2-1ルールを実践する

僕のバックアップ体制を整理する。

バックアップ先役割保管場所
NASメインバックアップ自宅
クラウド厳選データの保管データセンター
外付けSSD現場バックアップ+オフサイト持ち運び+実家
  • 3: NAS、クラウド、外付けSSDの3箇所
  • 2: HDD/SSD、クラウドの2種類のメディア
  • 1: 実家に1つ(オフサイト)

データを失ってからでは遅い。

僕は3年前の経験から、バックアップの重要性を身をもって学んだ。

副業で撮影をしている人、写真を大切にしている人。

今すぐバックアップ体制を見直してほしい。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、データは消える。

今回紹介した商品

初心者にも使いやすい2ベイNAS。RAIDでデータを保護。

¥40,000 (記事作成時の価格です)

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NAS用に最適化された高耐久HDD。24時間365日常時稼働対応。

¥29,469 (記事作成時の価格です)

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衝撃に強いポータブルSSD。撮影現場でのバックアップに最適。

¥43,342 (記事作成時の価格です)

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清水 康介

減価償却のためにシャッターを切る、ROIの鬼。ITコンサル兼副業フォトグラファー。

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